ITコーディネータ試験について

ITコーディネータは、以前通っていたMBA及び中小企業診断士資格が取得できる、法政経営大学院の授業として組み込まれており「ケース研修」というパートについては、授業の一環として受講することができました。


ITコーディネータとは、経済産業省の提案に基づき、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が創立され、当該機関が実施する試験資格です。
経営者の立場に立って、経営とITを融合し、経営に役立つITサービス利活用の推進・支援を行い、IT経営を実現するプロとしての資格です。


内容は、IT専門知識が出てくるわけではなく、IT経営を実現するための「進め方や基本原則」が問われます。経営スキルを磨いた、「中小企業診断士」の領域と重複する部分が結構あるので、中小企業診断士とITコーディネータは相性がよい資格と言えます。


資格取得のためには、大きく言うと、以下の①②を修了・合格する必要があります。
 ①ケース研修:Eラーニングと集合研修 ②ITコーディネータ試験:CBT(コンピューターで実施する)試験

①は、授業として修了しているので今回受験してきたのは、②のほうになります。CBTテストとして、全国各地のテストセンターで受験することになります。


また、ITコーディネータ試験は、中小企業診断士のような経営・IT専門資格取得者は「専門スキル特別認定試験」を選択でき、通常は100問(必須60問 選択40問)の試験ですが、一部免除されて、60問の試験(選択40問免除)となります。

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ITコーディネータ試験は、「IT経営推進プロセスガイドライン」(現在はVer.3.1)から出題されます。このテキストの範囲からしか出ないという認識で問題ないと思います。

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まず、勉強開始時の知識ですが、「IT経営推進プロセスガイドラインをほぼ読んでいないレベル」からスタートしました。 

2/11から本格的に勉強を始め、3/6に受験するまで、トータルの勉強時間は約65時間でした。
僕は、受験を復職後に持ち越すのが嫌だったため、確実に合格できるように、かなり勉強時間を確保しました。ですので、もう少し勉強時間が少なくても合格ラインには達する可能性が高いと思います。

勉強方法は、「サンプル問題や模擬問題を解いて、IT経営推進プロセスガイドラインで確認する」を繰り返す方法を採りました。また、ポイントをノートに書きこんだり、基本原則を表を取りまとめて一つの資料にし、読み込んだりしました。
利用したサンプル問題や模擬問題は、以下3つです。
1.ITコーディネータ協会が公開している「サンプル問題
→40問掲載されています。本番試験数問は、このサンプル問題からそのまま出題されていましたので全問正解できるまでやりこんでおくと良いと思います。 僕の場合は4ターンやりました。

2.情報戦略モデル研究所が販売している、「ITC試験想定問題集(ITC PGLVer3.1対応版)

→約100問の想定問題が掲載されています。この問題集は、IT経営推進プロセスガイドラインの項目に沿った出題構成なので、想定問題とガイドラインを行ったり来たりする必要がある勉強開始当初~中盤までは、勉強しやすかったです。Amazonから購入すると、PDF形式の問題集データ入りUSBが送られてくる仕組みです。(ちょっと不思議なシステム…)僕は全部で3ターン解きました。

3.キーマンズネット ITキャパチャージの想定問題

→登録すると、毎日1問想定問題がメールで送られてきます。また、過去問題も解くことができます。確認したところ、過去3ヶ月前(2019年12月・2020年1月・2020年2月)まで解くことができました。キャパチャージの想定問題は、試験範囲の内容をランダムに出題する形式なので、ある程度、試験範囲の全容が頭に入ってから解くと効率的かなと思います。僕は2ターン解きました。

次に、ポイントをノートに書いて覚えました。
例えば、IT経営実現領域(B)における「成果物」の流れなど、体系的に覚えた方が頭に入りやすい内容です。

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また、各プロセスは、ほとんど ①進め方 と ②基本原則 の2項目で構成されています。これらの概要を書き出して覚えました。

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また、②基本原則 は、各プロセスやステップにある原則(全部で15)です。これらを取りまとめた資料を作って覚えました。

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あとは、試験当日、基本原則の資料を読み込み、CBT試験を受験しました。結果は試験終了後、すぐに確認できます。
正答率は80%で合格という結果でした。その時に印刷できる資料は以下になります。

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試験が終わっての感想としては、想定問題をほぼ満点取れるくらいにしておけば大丈夫ではないかと思います。
それでは、これから受験される方々のご祈念をお祈りしております。


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