新規事業を待ち受ける『5つの困難』について

今回は、新規事業をスタートさせるために必要な考え方である「スタートアップ戦略」についてまとめてみたいと思います。
新規事業をスタートさせるためには、5つの谷(難関)があると言われています。


① 思い込み(熱意のジレンマ):開発者の熱い思い込み

② デスバレー:調達資金の枯渇

③ ダーウィンの海 :競合他社との競争や顧客の反応にもまれて自然淘汰を生き残れるかどうかの関門

④ オタクの反作用の法則:墓穴を掘る。過剰品質。完璧を求め、いつまでたっても販売できない

 キャズム :主流顧客を獲得できるかどうかの関門

新規事業を成功させるには、上記のような5つの関門を乗り越える必要があるため、『失敗するのが普通』です。
そのため、いかに『早く・安く・賢く失敗』し、次のステップに入れるかを問われていました。

リーンスタートアップ理論によると、以下がポイントになっています。

① 売れるまで、顧客、問題、市場、ソリューション(製品/サービス)すべてが仮説

② 早く安く失敗する。仮説、 検証、方向調整(pivot) を繰り返す。

③ 製品開発と顧客開発を並列して行う。


因みに、「リーンスタートアップは時代遅れ」という論調もネットで目にしますが、少なくとも考え方については、実務において参考になるエッセンスがある理論だと思います。


例えば、方向調整(pivot)は、バスケットボールで使われる用語ですが、方向性を微調整してみることを指しています。課題で行き詰った時に、少し方向性を変えて考えてみるという視点は、実務でも役立っています。
因みにリーンスタートアップ理論と似ている考え方で『アジャイル開発』がありますが、内容は少し異なるようです。下記サイトによると、リーンスタートアップ理論は「顧客開発」が主眼となっており、アジャイル開発は「製品開発」に主眼を置いている点が異なるようです。

新規事業をスタートする際、必要に応じて考え方を学んでみることで、課題解決の方向性が見えてくると思います。


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