ジョブ型志向の選択肢として挙げられる「役割等級」
コロナ禍によって、大きく働き方の変化が広がり、ニューノーマルに適応した人事制度を導入した企業や、検討を進めている企業が増えています。
だた、大企業と異なり、従業員が数百人規模の場合、ジョブ型志向を採ったとしても職務記述書(ジョブディスクリプション)の整備にかかる負荷や、大企業よりも幅広い領域の仕事をこなす必要があるので職務内容を明確に定義する必要がある職務記述書の導入は、なかなか現実的ではないのでは?という場合も多いと思います。
1つの選択肢として、「役割等級制度」があると思います。例えば、非管理職は、様々な部署を経験することで、それぞれの「できること」、「したいこと」を認識しながら視野を広げていくためのジョブローテーションをしやすい、メンバーシップ型人事制度(職能制度)を残しつつ、管理職領域や、AIプログラミングやデータ分析など、新領域の職務については、役割等級制度を導入する「ハイブリッド型」にするのも一案です。
[出所]カオナビ
本質的な目的としては、「成果や能力に見合った評価・報酬体系」にすることによって、社員の納得感やモチベーションアップに繋げることだと思います。人生で考えると、プライベートで忙しい時や、出産・育児、介護など様々なライフステージがありますので、全力で働ける時は、それ相応の役割・役職で働き、プライベートが忙しい時は、それでもこなせるポジションで活躍頂けるような人事制度を導入し、またそれが受け入れられる社内風土を醸成していくことが重要だと考えます。