羽田空港で自動運転車いす本格導入
先月、沖縄へ戻るために羽田空港に向かい、保安検査場を通って搭乗ゲートへ向かおうとした矢先、不思議な車いすが数台置かれているのを発見しました。
案内ボードを読んでみると、搭乗ゲートまで自動運転で乗せていってくれる車イスのようです。
歩行困難者用のサービスかと思いましたが、誰でも利用しても良いようでしたので、少し恥ずかしさもありましたが、搭乗ゲートまで連れて行ってもらうことにしました。
目的地であるゲートは、備え付けてあるモバイルで選択することができました。
スタートボタンをタップすると、かなりゆっくりの速度でありますが、行き先である搭乗ゲートまで動き出しました。ゆっくりなので、同行者も余裕を持って付いてくることができました。
行き先ゲートまで到着すると、備え付けのモバイルに到着したことを告げる画面が表示されましたので、車いすを降りました。
降車すると、車いすは自分で元の位置まで戻っていきました。結構混んでいたのですが、人をきちんと避けながら進んでいました。
後日、この車いすについて調べてみたところ、電動車いす型モビリティの本格運用が羽田空港の国内線ターミナルで2021年6月14日から始まっていたようです。
この自動運転車いすを手がけたのは、スタートアップのWHILL(ウィル、東京・品川)という会社です。長距離歩行困難者向けの自動運転車いすや折りたたみ型車いすなどを手掛ける一方、羽田空港で上述したような仕組みで、Maasのラストワンマイルの最適化を手がけているようです。面白いですね。
『自動運転』と聞くと、乗用車を連想しがちですが、上述した車いすなど、他にも様々なものにも応用できる可能性を秘めていると思いました。