SDGsシュミレーション型ゲーム体験について

ビジネスにおいても、経営戦略に大きな影響を与えつつある『社会課題解決』や『社会貢献』という考え方があります。

投資家が、「企業価値」を判断する際に、その会社が社会課題解決にどう役に立っているかを、重要な指標として見るようになってきています。

また顧客側の視点に立ってみても、「社会貢献への共感」が、商品を買う動機となりつつあります。

それらの時代の潮流に、大きな影響を与えているのがSDGsではないでしょうか。

SDGsは、世界が目指す目標(Goal)を「ミエル化」したものです。

SDGsとは何かを表現すると、様々な言い方があるかと思いますが、SDGsパートナーズの田瀬和夫氏によると、SGDs前文を含めて読み解くと、以下のようなキーワードになるそうです。

「世代を超えて、すべての人が、自分らしく、よく生きられる社会」

ただ、概念的にSDGsを捉えることは結構難しい気がしていました。

そのような中、「SDGsカードゲーム」に参加する機会がありました。この「SDGsカードゲーム」は、イマココラボという一般社団法人が運営していており、世界中でこのゲームを展開されています。

「SDGsカードゲーム」は、時間・金などの持ち分が与えられ、それらの資源カードを利用しながら、『自分チームの目標達成』を目指すゲームですが、そのチーム目標達成のPJTが、『世界の経済・環境・社会の指標』に影響を与えるため、自分チームの目標達成を目指しつつ、世界の指標バランスも意識してゲームを進行することが必要です。

詳細は割愛しますが、世界の経済・環境・社会のバランスをとるためには

①自分の目標達成のために、ただやみくもに行動(PJT)をこなせばいいわけではない。
②「協力」と「配分」によって、自分のチームの目標と世界のバランスを充足できるかもしれない。

ということを学習できました。

また、世界経済の循環が、環境に与える負の循環などのレクチャーを頂きました。

例えば、ポテトチップスなどのスナック菓子に使われている油は、主にパームオイルを原料としています。そのパームオイルは、アブラヤシから抽出されています。
そのアブラヤシを伐採するため、インドネシアなどの熱帯雨林が伐採されている、という負の循環などです。

一方、デジタル技術による環境負荷の低減など、SDGs達成に向けた好事例のレクチャーもありました。

例えば、ペットボトルなどのプラスチック容器を削減するために、無料で給水できるスポットを検索できるアプリ「mymizu」が配信されているという事例などです。

また、ビジネスで社会的課題を解決する「ソーシャルビジネス」の取り組み例として、AIとマイクロファイナンスを組み合わせたスマホによる小口貸付サービスを提供する「TALA」などの紹介がありました。

加えて、デジタル技術だけでなく、ビジネスモデルの仕組み等を変革することで、環境負荷を低減する取り組みについてもレクチャーがありました。

例えば、共同配送を実現することで、配送を効率化することで環境負荷を低減する「F-LINE」などです。

SDGカードゲームや上記のような事例を通して感じたことは、SDGs達成に向けたキーワードとして

①社会課題をビジネスを通して解決していく『ソーシャル・ビジネス』
②社会課題を解決するためのイノベーション『ソーシャル・イノベーション』

が必要になってくるということです。

FーLINEがめざすもの

イノベーションは、一般的に言われる『技術革新』だけではなく、ビジネスモデルなどの『仕組みの改革』も含まれます。

今後、経営戦略に大きな影響を与えていくと考えられる、『ソーシャル・ビジネス』と『ソーシャル・イノベーション』について今後、さらに掘り下げていきたいと思います。


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